キラキラ王子様は最強女子にご執心らしい。

お屋敷に来たばかりの頃に助けた、おじいさんがいた。


もう足が治ったのか、若々しく立っている。



「久しぶりだな、理人」

「お、お祖父様……」

「え……!?お、お祖父様!?」


びっくりして理人くんとおじいさんの方を交互に見つめる。

すると、おじいさんがにっこりと微笑んだ。



「君は理人に相応しい人……いや、勿体無いぐらいの人だ。ぜひとも、我が家族になって欲しい」

「え……!?」


手を伸ばされて、これを逃しちゃダメだと反射的に握手をする。


「優しくて勇敢で、これ以上にいい人はいないじゃないか。是非とも、理人のことを頼みたい」

「あ、ありがとうございます……?」