キラキラ王子様は最強女子にご執心らしい。

「……あ、れ……」


足に力が入らなくなってきた。フラフラする中、理人くんにまた支えられてしまう。


「玲奈!?大丈夫……!?」

「ご、ごめん……でも、何か思い出せそうなの……」


この頭の痛みかたは、きっと記憶を戻すための痛みだ。

お願い、理人くんのことを思い出して……!!



『アタシはアンタのこと嫌い!』


『え……?瑠美のこと、玲奈は好きなの?』


『ふん!まぁ仲良くしてやってもいいけど?』



気がつけば、私は瑠美ちゃんとの記憶を取り戻し、ベッドの上に寝転がっていた。