キラキラ王子様は最強女子にご執心らしい。

「結構本気で好きだよ、玲奈ちゃん」

「……彼氏の前で告白とは、いい度胸だな」


理人くんはそう言って夕日くんを睨みつけながら、私のことを抱き寄せた。


「だって、君みたいにおかしいくらい純粋で優しい子、そうそういないよ」


ほ、褒められてるのかな……?

私を、もし本当に好きになってくれたのであればそれはとても嬉しい。

だけど、私は理人くんが好きだから。


「ありがとう、夕日くん」


それだけ言って、また眉を下げて微笑んで謝った。

夕日くんは悲しそうな顔をしていたけれど、これからも友達でいてね、と言ってくれた。