「……もう、ここまできたら正式に婚約の発表をした方がいいかもしれない」
ぎゅっと理人くんに手を包み込むように握られる。
「玲奈、俺と婚約して欲しい」
「……え!?ええ!?」
まだ付き合って数日しか経っていないというのに、まさかの発言に目を丸くする。
だけど、とても嬉しくて……
「う——」
「待てよ」
私が返事をしようとしたのを、夕日くんが遮った。
「本当に、アンタが玲奈ちゃんを幸せにできるの?」
「玲奈のためならなんだってする」
「そういうのじゃない、仮にも今こんな誤解の場を作られて困っているのは玲奈ちゃんじゃないか。原因はアンタだし、本当に幸せにするって……意味わかってる?」
ゆ、夕日くん……なんで、そんなこと言うんだろう。
私は、理人くんといられればそれだけでいいのに。
お金持ちだなんて肩書き、いらない。理人くんとずっと一緒にいられるなら、どうなったっていたんだ。
ぎゅっと理人くんに手を包み込むように握られる。
「玲奈、俺と婚約して欲しい」
「……え!?ええ!?」
まだ付き合って数日しか経っていないというのに、まさかの発言に目を丸くする。
だけど、とても嬉しくて……
「う——」
「待てよ」
私が返事をしようとしたのを、夕日くんが遮った。
「本当に、アンタが玲奈ちゃんを幸せにできるの?」
「玲奈のためならなんだってする」
「そういうのじゃない、仮にも今こんな誤解の場を作られて困っているのは玲奈ちゃんじゃないか。原因はアンタだし、本当に幸せにするって……意味わかってる?」
ゆ、夕日くん……なんで、そんなこと言うんだろう。
私は、理人くんといられればそれだけでいいのに。
お金持ちだなんて肩書き、いらない。理人くんとずっと一緒にいられるなら、どうなったっていたんだ。


