キラキラ王子様は最強女子にご執心らしい。

下を向いてしまった。これって、もしかして理事長の仕業なのかな。

なんで、なんでここまでして私たちを引き離すの……?

もはや、家を守りたいだけとは言い難いぐらいに、原因がありそうだ。


「玲奈……!!」


名前を呼ばれて振り向くと、そこには理人くんがいた。


「理人くん!ど、どうしよう……誤解されまくってるよ……」

「ああ……俺と付き合っていながら、秋川とも浮気してる、みたいな状況になってる」

「そこまで!?」


そんな……もう、冷静でなんていられない。