「今回はなんと、特別進学コースと語学コースからイケメンが来てくれるらしいの〜」
友達はまだ相手が来ていないというのに、すでにメロメロ状態だ。特別進学コース……東大や海外の一流大学に合格できるほどの頭のよさを持った人たちしか通えないコースだ。語学コースは確か、海外からも留学生を受け入れているところだっけ。
「あっ、来た来た〜!」
「こっちで〜す!」
友達が可愛らしい声を作り、笑顔で手を振り始める。私も振り返って「うん……」と呟いた。四人男性が歩いて来たのだが、全員元の世界では異性に見向きされるような顔ではないだろう。しかしこの世界では彼らはイケメン。みんなブランド物を見に纏い、まるでモデルか何かのように肉のついた体をのしのしと動かしながらやってくる。
「おっ、みんな可愛いじゃ〜ん!」
「S高、可愛い子ばっかりって噂は本当だったんだ」
近付いてくる男性陣に、友達はみんな目を輝かせている。私は少しだけ距離を取っていた。その時、あることに気付く。男性は全員手ぶらだ。
「あの、皆さん手ぶらなんですか?」
友達はまだ相手が来ていないというのに、すでにメロメロ状態だ。特別進学コース……東大や海外の一流大学に合格できるほどの頭のよさを持った人たちしか通えないコースだ。語学コースは確か、海外からも留学生を受け入れているところだっけ。
「あっ、来た来た〜!」
「こっちで〜す!」
友達が可愛らしい声を作り、笑顔で手を振り始める。私も振り返って「うん……」と呟いた。四人男性が歩いて来たのだが、全員元の世界では異性に見向きされるような顔ではないだろう。しかしこの世界では彼らはイケメン。みんなブランド物を見に纏い、まるでモデルか何かのように肉のついた体をのしのしと動かしながらやってくる。
「おっ、みんな可愛いじゃ〜ん!」
「S高、可愛い子ばっかりって噂は本当だったんだ」
近付いてくる男性陣に、友達はみんな目を輝かせている。私は少しだけ距離を取っていた。その時、あることに気付く。男性は全員手ぶらだ。
「あの、皆さん手ぶらなんですか?」

