「え……?」
返ってきたばかりのテストを手にして、わたしの体はピタリと固まる。
橘(たちばな)あかね、十二歳。わたしは人生最大のピンチを迎えていた──。
ここは私立英律学園。
財閥の御曹司や令嬢、大物政治家やハリウッド俳優の子ども、オリンピック選手、ありとあらゆるVIPが揃う中高一貫校。
有名大学への進学はもちろん、この学校を出た者の将来は約束されていると言っても過言ではない、超エリート学校。
全寮制となっており、国からの支援、裕福なOBや保護者からの寄付などにより成り立っているため、生活費学費共に負担はない。
わたしは猛勉強の末、ギリギリでなんとか合格し、無事に入学することが出来た……のだけど、早速退学のピンチ⁉



