「そのことを広めちゃっていいのかな…」
「私だったらしないかも。それに七瀬さん、絶対天野のこと好きなのに…普通言ったら人気出るって分かると思うけど」
確かにそうかも。
そもそも私だって、天野の優しい一面を知っているけれどゆあちゃん以外誰にも言っていない。
ただクラスメイトとして、みんなと仲良くして欲しかった…とか?
いやでも絶対独り占めしたくなると思うけどなぁ…。
実際私がそうだし……
「天野も可哀想ね。ナンパから助けただけなのに、こんなに多くの女子から言い寄られて。しかも本命には近づけていない模様…」
ほ、本命…?
…最後の部分は聞かなかったことにしよう。
「んで、なぎはどうするの?話したいでしょ天野とは」
そりゃあ、もちろん!
話したくてたまらないですよ…
「明日、朝早く学校に行ってみることにするよ。天野、多分朝イチで来てるから。そしたら話せるかなって」
「良い案ね!寝坊しないよう、目覚ましかけるのよ?」
ね、寝坊しないし…!意外と寝起きは良いほうなんだから!
むすっと、私を小馬鹿にするゆあちゃんにに向かって頬を膨らませた。


