その後も天野の人気は上昇する一方だった。
授業が終わって休み時間になると、噂を聞きつけてなのか他クラスからの女子生徒が大勢集まってくる。
ついでに金城くん狙いの人もちらほらいたり。
私はおとなしく自分の席で本を読んだり、ゆあちゃんの方に避難していたけど…
あまりにも突然人気が出過ぎでは!?
そして天野の表情……
怖い…怖いって……!
どんなに話かけられても最小限の返事しかしてなく、表情はいつも以上に…死んでた。
「み、みんな天野が嫌がってるって気付いてないのかな…」
ゆあちゃんに聞く。
「それな〜……。あんな顔されたら普通心折れるわ」
だよねと、ゆあちゃんに賛同する。
「っていうか何で急に?天野誰かの命でも救うようなことしたの?」
冗談で言ってみる。
「命を救う…はないと思うけど、なんか七瀬さんが街中でナンパされてた時、偶然いた天野が助けてくれたらしくて。いろんな人にそのことを優しいって広めてるみたいなんだよね」
え?七瀬さんが…?


