ツンデレ王子の溺愛が甘すぎる。


「わ、私そんなにやばい顔してる……?」


「やばいっていうか、この世の終わりみたいな…顔かも?」



この世の終わり……


天野と今日、全然話せてないことはこの世の終わりに等しいのかも……?


「えっと……」


あれ、そういえば名前なんていうんだっけ?

この前聞いてなかったから、分からなくて言葉が詰まる。



「あ、名前言ってなかったね。俺は荻 祐介(おぎ ゆうすけ)翔とは中学からの仲だよ」


「荻くん……。中学から…なんだ!」


中高で続けて仲良い人がいるなんて…意外。

この前荻くんが来た時、天野はかなり当たりが強かったけど、あれはもう慣れててかなり親しいからなのかな?



なんて二人で立ち話していると



「何で二人で話してんだよ」


「っあ、天野!」



イライラした様子の天野がやってきた。

女子たちに囲まれて、さぞかし疲れたろうに……


「翔を呼びに来たら女子に囲まれてるからさ。偶然いた蒼井さんに自己紹介してたんだよ」


「は?蒼井はお前の存在なんて知ってなくていい」



いや、なんでっ!


荻くん可哀想だし、私だって天野の友達とは仲良くなりたいよ…!


「まぁーまぁ、落ち着けって翔。そのイラつきを蒼井さんや俺にぶつけたって意味ないんだからさ」


「で、何の用だよ」