ツンデレ王子の溺愛が甘すぎる。



「蒼井さんって、天野くんと仲良いよね?よく話してるし」


突然言い出した言葉にあたふたしてしまう。



「あ、え、まぁ…そう…かも?」



あれは、仲良いというのだろうか?

まぁクラスの男子の中ではよく喋る方だとは思うけど……。



「少し、お願いがあって…この手紙を天野くんに渡してくれないかな?」


すると、一通の手紙を差し出してきた。

小さい花が散りばめられている、可愛らしい便箋。


……これって



ラブレターってやつなのでは?!



「じ、自分で渡さなきゃって思ったんだけど、勇気が出なくて……お願い出来るかな?」


頬を少し赤らめながら、健気に言う。



七瀬さんは女子から見ても可愛い。

だからそんな風に頼まれたら断れないよ…




「わかった!後で渡しとくね!」


「ほんと?蒼井さんありがとう!」



そう言って、七瀬さんは再び教室に戻り、天野の席の所へ行った。



……受け取っちゃった。


ああ……私も天野のこと好きなのに……



自分の好きな人にラブレターを渡さなきゃいけないのが辛い。


で、でも引き受けたんだから、ちゃんと役目を果たさなきゃ…!



そんな複雑な思いが頭を巡っていた。