ツンデレ王子の溺愛が甘すぎる。



「……」



天野と二人、無言で道を歩く。




……おもいっきり、


ゆあちゃんが途中で方向が違うの忘れてたぁー!!



学校を出た後、すぐにゆあちゃんは



『私、こっちから帰るから!じゃあね〜!』



なんて呑気に言って帰ってしまった。



天野と二人で帰るなんて初めてだから、緊張するよお……


ゆあちゃん、もうちょっといて欲しかったかも……。



二人きりになってからまだお互い、一言も喋っていない。


気まずい…気まずすぎる…


どうやって話しかけようかな…っていっても今すぐ話せる話題がない。



…沈黙が続く。



すると、後ろの方から勢いよく車がやって来た。


あ、危なっ…




ぐいっ…


「…!?」



咄嗟に天野が私を引き寄せてくれた。


車はかなり早いスピードで走り去っていく。



「ったく危ないな」


「あ、ありがとう…」



自分の腰に天野の手が添えられている。

……また助けてもらっちゃったな。



私はいつも、天野に迷惑をかけている気がする。

それなのに天野は、たまに文句を言いつつも私に付き合ってくれている。



……そんな彼は私のこと、どう思っているのかな。



「……天野!」



知りたい、私がどう映っているのかを。



早まる気持ちを胸に、私はまっすぐ天野を見上げて言った。