「おい蒼井、今友達なんていたんだとか思っただろ」
突然話しかけてくる。
「な、な、なんでわかったの?!」
私は誤魔化すこともなく素直に認めてしまった。
「いやほんとに思ってたのかよ」
キっっと睨んでくるけど、こんなやり取りはもう冗談だと通じるから問題ない。
「………話では聞いてたけど翔がこんなにも女子と話してるなんて驚いたよ」
天野の友達がそう言う。
彼の方をよく見ると、少し茶髪めで真面目で知的そうな印象を受けた。
天野とは、真反対な感じ。
「…だから名前で呼ぶなって」
「いいじゃん」
天野、自分の名前をあんまり気に入ってない?
結構いい名前だと思うんだけどな…翔って名前。


