ツンデレ王子の溺愛が甘すぎる。



「ご、ごめんほんと避けちゃって…。っこれからは天野とちゃんと逃げずに接するかーー…ら?!」



突然、天野がぎゅーっと抱きしめてきた。

優しく、包み込むようにそっと…



「あ、あまの?」


「仲直りのハグ」



いや、喧嘩とかしてた訳じゃないし…!?



「ほんと、安心した」


っ………!!


普段は聞けないような、天野の穏やかな声。



「……わっ、私も天野が嫌がらなくてほっと…した」


ぎゅっと天野の制服を掴むと、あの時と同じように頭をポンポンとしてくれる。



もう少し、もう少しだけこのままでいたいな、と思ったら


「……じゃ、そろそろ教室に戻るか」


「…!そ、そうだね」



あっさりと、仲直り(?)のハグは終わってしまった。


物足りない、だなんて思っても本人には言えない…。




残念がりながらも、ちょっと気まずいけれど二人で一緒に教室へ戻った。