「…屋上」
「は?」
「なぎのいる場所。あの子、一人の時は屋上に行きたがるから」
案外すんなり教えてくれた。
「さんきゅ。行ってくる」
「頼んだ!」
急いで屋上に向かう。
なんで避けてるのか蒼井の気持ちを知りたい。
その思いが自分の体を動かしていた。
しかし、ほんとに春園が教えてくれるとは。
あいつも友達としてかなり心配しているんだろう。
タッタッタ...
ん?
奥の方で俺と同じ方向に走っていく女子生徒が見えた。
...蒼井だ。
早く、追いかけよう。
会って、ちゃんと話して、聞きたい。
無心で走っていたらとっくに屋上の前まで着いていた。
扉は半開きで、ちらっと覗くと蒼井がいる。
俺は彼女の様子を見る間もなく、扉を開けた。


