…授業に集中しよう。
そうして黒板の方を向こうとしたら。
トントン…
…⁉︎
再び天野は背中を叩いてきた。
ちらっと彼の方を向くと、手には小さい紙切れ。
ん?なんだろこれ…。
姿勢を戻して天野から渡された紙を開いてみる。
『なんかあった?』
綺麗な字でそう書いてあった。
なんかあったって...な、なんで逆に天野はあんなことしてきて平然としてられるの?!
『なんにも』
天野の字の下にそう書く。
先生が黒板に書いている間にサッと天野に紙を返した。
カサっと紙を開く音がする。
...読んでいるのだろうか。
...なんか後ろから強い視線を感じるし。
天野がじっと後ろから見てる気がする...。
......あーもう!早く授業終われ~!!
紙を渡されたから余計に意識してしまう。
授業が終わるまでの間、一旦天野のことは忘れようと板書に猛集中した。


