「んじゃ戻るぞ」
「あ…っちょ…」
「何?」
さっきからずっとそうだったけど…。
腰の力が抜けて自分で立ち上がれないのだ。
「こ、腰の力抜けちゃって…」
「はぁ…」
こればかりは申し訳ない。
「ご、ごめっ……わっ」
謝ろうとしたら、天野に持ち上げられた。
「えっ…⁈そっそこまでしなくても。誰かに見られたら…」
「うるさい暴れるな。抱えられとけ」
「…っ……ありがと……」
「ん」
お姫様抱っこしてくれたのが嬉しくて、ぎゅっと天野に掴まる。
心臓の音が聞こえちゃうんじゃないかってくらい、ドキドキして仕方なくて…。
ずっと、ずっと、こうしている時間が続けばいいのにと思っていた。


