「あ、あま…」
「なぁ」
ぐっと押さえつけられ身動きが取れない。
「密室で男と二人きり、まして抱きついたりするなんて…」
さっきまで私の方を向いていなかったのに。
じっと見つめてくる。
「何されるか分かってんの?」
「…っ」
目の前に、天野の顔が近づいてくる。
この前の金城くんみたいにキスされる、と思って思わずぎゅっと目をつぶった。
でも、唇あたりにその感触はなくて。
逆に首あたりにくすぐったいものを感じた。
「んっ……」
ちゅっ…ちゅっと首に何度も軽くキスされる。
そのリップ音だけが狭い部屋に響く。
ずっと同じとこだけするのかと思ったら、だんだん上の方にずれてきて。
耳までキスしてきた。
「…っふ…あぁま…のっ…やぁっ…」
「嫌なら抵抗しろよ」
…そう言われてもできない。
手は完全に掴まれてるし、体も天野の方がでかいから逃げようにも逃げられない。
それに、嫌でもなかった。
なんだかそれが不思議で。
そんな気持ちが、抵抗しようという考えをなくしていたのかもしれない。


