「なっ…」 「随分と、大胆なんだな?」 怪しげにそう囁く天野。 「そ、そういうつもりは…」 「金城の時は怖がってたくせに、俺は怖くないんだな?」 私は、天野の言葉を否定するつもりだった。 でも確かに、何故か天野は怖くないから、否定するにもできなくて。 「…うん。天野は怖くないかも」 「は…」 思ったままに伝えた。 「だって天野は口悪いし、最初私の邪魔してきたけど、助けてくれたし、優しいから…。だから怖くない」 しっかり天野の方を向いて言った。 だけど、天野は顔を背けてこちらを見ない。