教室内に入ってみると、もちろんそこには埃。
「げほっ…」
「埃やばいな。さっさと置いて戻るか」
「…うん」
互いに置けそうな場所を探す。
かなりものが置いてあり、あんまり置けそうな場所がない。
机の上にいくつかの椅子が重ねてあったりと、かなり雑になっている。
どこかいい場所ないかと探していると、丁度置けそうな棚があった。
ここなら置けそうかも…!
「天野ー、ここなら置けそうだ…」
そう言おうとした瞬間、目の前にクモが降りてきた。
「うわぁあ!」
「な、どうし…」
驚きのあまり、天野に抱きついてしまった。
「く、クモクモそこ!」
「はぁ?なんだクモかよ」
「なんだじゃないよ!虫!どっかやって!」
「ちょ、落ち着けって…」
虫が苦手すぎて、天野の制服をぎゅっと掴んで顔をうずくめる。
「もういねぇから」
「嘘だ!いるでしょそこ!」
「いないし。ほら落ち着け」
抱きつく私の背中をトントンと叩く。
はぁ…ほんと虫だけは、無理なんだよね。
って…私、天野に…
「っ‼︎ご、ごめん突然…」
そう言って離れようとした時。
ぎゅっと腰を引かれ、完全に体をホールドされた。


