ツンデレ王子の溺愛が甘すぎる。


早速、二束に分けられた書類を持とうとする。



結構重いな…。

なんて思っていると



「それの半分こっちに重ねろ」



そう言って、私の方を軽くしようとする。



「だ、大丈夫。これくらい持っていけるよ」


「それで後で落とされても困るから。貸せ」


「そこまでおっちょこちょいじゃないし!……でもまぁ、はい。」



拗ねた感じで渡してしまった。



ほんといっつも私をからかうのやめて欲しい。

優しいんだか、いじわるなんだか…。



「ん。蒼井は鍵持ってて」


「…分かった」



それぞれ書類を持って移動する。




「…ここか」


「うわ、結構埃まみれ…」



旧校舎のの教室の前に着くと、痛んだ壁や埃を被った扉が目に入った。


かなり前から使われていないようで、今は物置になっているらしい。



「鍵開けるね」



カチャッっとすんなり鍵はうごいた。


けど扉を開けようとしてもうまく開かない。



「かたい…この扉」



もう少し強くやってみよう。

よいしょっ…。


ガタンっ!



「やっと開いた…」


「おー。さすが怪力」


「今なんか言った?」


「いいや?」



確実に怪力って言ったのは聞こえたけど、聞かなかったことにしよう。


せっかく多く持ってもらってるんだし。