ツンデレ王子の溺愛が甘すぎる。


「謝るわけねーだろ。そんなんで謝ってもらえるとでも思ったのか?ほんとバカでお気楽だよなぁ?」


「ばっ...?!」



...謝る気はないみたい。


なんでこんな酷いことばかり言うの。

どうしてこのことを早く気づけなかったの。



...私の金城くんに対する気持ちはとっくに消えていた。



「もういい。相手にするだけ時間の無駄だ。行くぞ蒼井」



金城くんと会話することを諦めたのか、天野は私の手を引いて前に進もうとする。



「逃げんのかよ」


「いや、金城が話す気ないだけだろ」



そう言うと金城くんはわざと、天野の肩にぶつかった。



「一つ忠告だ。俺だけだと思うなよ?」


「え?」



彼は私に顔を覗き込むようにして話す。



「お前みたいな危機感のないやつ、どーせすぐに他の男に襲われる。んで、また大泣きするだろうなぁ?」


「......」



再び小馬鹿にされた。


だけどどこか、金城くんは心配してくれてるのではないかと思ってしまった私がいた。


だって私のことが嫌なら、忠告なんてする必要が無い。



「蒼井」


「あ、うん」



そんなことを考えていると、何も言わずに天野は私を引っ張っていった。