「へ?」
彼の意外な言葉にぽかんとしてしまった。
「怖いことしちゃったから...」
「あ、ああ...」
私を襲った時とは違う、いつもの優しい金城くん。
なんで謝ってきたのかよく分からない。
だってあんなに口が悪かったり、舌打ちしたりしてたのに。
...昨日のは幻覚だったのかな。
いやいや、怖い思いをしたのは事実だし許しちゃだめだ。
「...蒼井さんなら許してくれるよね?」
しょんぼりした表情で私の方を見る。
彼の整った顔でそんなことを言われてしまったら、簡単に許してしまいそうになる。
「許すわけねーだろ」
後ろから聞き慣れた声。
振り返るとそこには天野がいた。
「あ、天野?!」
「蒼井、騙されんな。金城は反省なんて微塵もしてない」
天野は金城くんの方を睨みつけながらそう言う。
「酷いよ天野。僕はちゃんと悪かったって思ってる」
「猫かぶんのやめろ。もうお前の本性とっくにバレてんだよ」
天野の言葉に金城くんは、はぁ...と大きなため息をついた。
「…ほんと鬱陶しいなぁ、おい」


