ぎゅっと力強く両手をシーツに押さえつけられる。
「ど、どうしたのっ?!急に……」
なんで翔がこんなことをしてくるのか分からない。
何にも言ってくれないし。
表情は怖いままだし。
そしてやっと天野が発した言葉は
「……祐介と二人でデートしたんだって?」
酷く悲しいものを感じた。
荻くんとデート……?
そんなことあったっけ……
なんの話をしているのか分からない素振りを見せていると
「この前、駅で二人が会ってんの見たんだけど」
……?駅?
……ーーってあ!
そうだ、荻くんと翔の誕生日プレゼント買いに行ったんだ!
も、もしかして翔、その事に怒ってる?
というかそれがデートだって勘違いしてる……よね!?
「俺、何にも聞いてないんだけど?」
「えっと、翔、それはーー」
「やだ、言い訳なんか聞きたくない」
そう言うと、掴んでいた私の両手をぐっと上に上げて、私を無抵抗な状態にした。


