ツンデレ王子の溺愛が甘すぎる。


……もうそろそろかな。

机にたんまりとあった具材は無くなってきていて、みんなもすでに満足している様子。

「減ってきたね、追加持ってくるよ」

「まだあんのかよ」


そう言って荻くんが部屋に戻る直前。

ちらっと私の方を向いて合図してくれた。



……くる!


翔はまだ食べなきゃいけないのかとうんざりしているが、これはいいチャンス。

油断している間に荻くん来て!


そしてついに、その時がやってきた。


「翔!お誕生日おめでとう!!」

「「おめでとう!!」」


「……!」


大きなケーキを翔の前に持ってくる。

しっかりろうそくもついており、吹かせる気満々だ。


「お前ら、わかりにくすぎ」


驚いたことを隠したいのか、ちょっと口が悪くなる翔。

でも口元は笑っている。