「ふっ……想像以上に似合ってる」
「ふざけてるよね?」
「いや?」
いや絶対これバカにしてるよね!
だって口元が今にも笑い出しそうだもん。
「そういう翔は何か気になるものないの?」
「クラゲとか」
「はい女子力」
小さいクラゲのぬいぐるみを見せられた。
…いや、可愛いかよ!
仏頂面の翔がそんなもの選ぶなんてギャップどころの騒ぎではなかった。
……あ。
普通に話せた、いつもみたいに。
もしかしたら反応薄いかなって思って、一か八かで話しかけたけど。
普通に笑ってくれた。
やっぱり翔とはこういう会話をしているのが一番楽しい。
何も気にしないで接するのがいいのかも。
うんそうしよう。
私は朝、翔の様子がおかしかったことを無かったことにした。


