「天野…」
そう最初に呟いたのは金城くんだった。
「...はぁ。金城、お前そういうことがしたいなら家か、ホテルに行けよ」
呆れた声で話す。
あ…まの?
なんで…ここにいるの…。
「チッ、いいとこだったのに邪魔すんなよ。ほんと、こんなタイミングに入ってくるなんて最低だな」
「...最低はどっちだよ。いいから蒼井のこと離せ」
はいはい、と言って体を私から退ける。
「あー萎えた。突き飛ばされるわ、天野に入ってこられるわ...やめだやめ」
金城くんは荒っぽい話し方をすると、自分の荷物を持って帰ってしまった。
二人が話している間、私は何もすることが出来ず、ただただ一人震えていた。


