「ああ、えっと…翔…?」
私の腰に手を回してぐっと引き寄せる。
でも翔は何も言わない。
私はどうしていいかわからなくて、腕の中で彼が何か言うのを待った。
「………?」
「あのさ」
「うん?」
「俺、今不機嫌だから」
やや、やっぱり…
怒って…
「ーー凪沙を俺の好きなようにさせてくんない?」
「っ…へ?!」
好きなようにって…私何されるの!?
「まぁ、拒否権はないけど」
「ちょっ……」
そう言うと、私の体をひょいっと持ち上げて近くの机の上に座らせる。
さっきから翔の声はずっと暗くて、表情も怖いというか…
獲物は逃さない、みたいな感じ。
「かけるっ…」
「ごめん。ちょっと無理」


