ツンデレ王子の溺愛が甘すぎる。


やばいよやばいよ…!

これじゃあ、ますます周りを敵に回しちゃう…


そう思ったけど、ざわつく教室は一瞬にして静まり返った。


「ーー凪沙に何かしたら、男女構わず潰すから」


………。


翔の表情は見えないけど、横からおぞましいほどの殺気を感じる。

彼を怒らせると、必ずこうして重苦しいほどの圧をかけるのだ。


「ひっ……!」


目の前の子は顔を青ざめて退いた。

そして翔は向きを変え、クラス全体に言い放つ。


「凪沙は俺の彼女だから。よろしく」


「かっ翔……!」


みんなに公言しちゃったよ………!!

遠くで見ていたゆあちゃんはわーお、と少し面白そうに見ている。


いやいや、助けて……!見てないで……

そう視線を向けるが、にこっと笑い返されただけだった。