ツンデレ王子の溺愛が甘すぎる。



天野に告白された日から一日が経過。


あの後、ゆあちゃんも駆けつけてくれ、着替えや荷物を持ってきてくれた。


へとへとになっている私を見て、ゆあちゃんは意味深な表情をしてたから気付かないふりをしといたけど……。




……


……私、昨日天野に告白されたんだよね。


好きって……。




「うわぁー!!」


朝の登校中、昨日のことを思い出して一人暴走していた。



どうしよう、どうしよう?!

ようやく天野の気持ちが分かったけど……


私の彼氏、になったんだよね?


……実感がわかなさすぎる!



「うるさ」


後ろから酷く辛辣な言葉。


聞き慣れすぎてしまったこの声は……



「天野っ?!」


振り返ると、眠いからなのかいつもより目つきの悪い天野がそこに。


「よく朝から元気でいられるな」


ふぁ…とあくびをしながら、横に並ぶ。