「そんじゃあホームルーム始めるぞー」
担任がクラスに呼びかける。
「ほら、そこの女子席つけ、あと他クラスのやつは戻れよー」
「は~い」
先生がそう言うと、席に集まっていた女子たちは散らばっていった。
まだ蒼井居ないんだが。
体調不良で保健室とか……?
……それとも何かあったとか。
最近近くにいることが減ったから、蒼井に何かあった時助けてやりたいのにそれが出来ない。
アイツは大丈夫って言ってたけど……
どーせ迷惑かけたくないから、みたいな理由で俺と距離置いてんだろ。
ほんと、素直に頼れよ……
「全員いるか~?ってあれ蒼井居ないな」
先生がようやく気づいた。
「先生~、蒼井さん体調悪くて保健室行ったみたいです」
よく女子集団を中心で率いてる女子生徒がそう言う。
「おー分かった」
……本当に保健室かよ。
あの女、蒼井に何かしたか?
すぐに蒼井が居ないことに反応したのが怪しい。
「じゃ、ホームルームは終わり。気を付けて帰れよー」
そんなことを考えていたら、とっくに終礼は終わっていた。


