ツンデレ王子の溺愛が甘すぎる。

〜天野side〜


体育の授業が終わり、教室に戻って帰りの準備をし始める。


女子たちも戻ってきて、俺の席に集まってきた。



「天野くーん!今度お茶しに行かない?」


「蒼井さんとも行ったんでしょ~?」


七瀬ってやつを、偶然ナンパから助けた日からこのうざったい状況は続いている。


いちいち集まってきて何なんだよ。

こんなにも塩対応しているのに、女子生徒は消えるどころか増え続けるばかり。


……ほんと、鬱陶しい。



しかもあの写真が拡散されて、自分も相手してもらえるかもと、他クラスからも女子がやってきて群がる。


俺は蒼井と話したいのに、容易に席も立てない。

ただぼうっと彼女のことを考えるだけだった。



……そういや、蒼井まだ帰ってきてないな。


前の席に目をやると、いつもここから見えるアホそうな癖毛や、慌てて片付けをしている姿がない。


着替えとか長引いてんのか?