ツンデレ王子の溺愛が甘すぎる。


噂はお昼には隣のクラスまで回っていた。


廊下に出てすれ違うたびに、苦しい言葉を言われたり、わざと肩をぶつけられたり、足を引っ掛けられたり…


辛い…でも耐えないと。


「…蒼井、何かあったら言えよ」



後ろの席から声をかけられた。

そんな優しい言葉なんか言われたら、嬉しいに決まってる。


頼りたい……でも……



「うん、ありがとう。でも大丈夫」



彼にとって私は問題を引き起こす存在になってしまったんだ。


天野のことは好きだし、お喋りも沢山したい…けど

なるべく関わるのは控えよう。



彼のためにも、

自分のためにも。



距離を置いて、時間が経つのをただただ待とう。