私たちの方を向いている人たちがちらほら。
…あっ!そういうこと!
周りの人がかこちらを見ている理由にやっと気づいた。
「天野の顔がかっこいいからみんな見惚れてるんだね!」
「手に負えんアホの重症だな…」
「またアホって言った!」
あれ、違った?当たってると思ったんだけど…
天野がかっこいいのは誰もが認めると思ったから、てっきり…
ん?じゃあ何でこんなに視線を感じるんだろう。
「もういい。こんなところで、お前が色んな人から変な目で見られるの嫌だからさっさと行くぞ」
「え、あっちょ…待っ」
え、私が見られてたの…?
そんなことってある?だって別にただの幼い私だよ?
しかも嫌って……
「私、なんか今日おかしいかな…?」
髪が思いっきりはねてるとか、場違いな格好でもしちゃってるとか…
「…はぁ、分かった。自分で気付けないようだから言うけど…」
天野が呆れた感じでこっちを向く。
「ーー今日の凪沙、凄く可愛い」


