苦手な上司にプロポーズすることになりました

 いや、ほんとに誰っ!?
 今、部長に女の影はないし。

 いや、私が一緒に暮らしてるけど。

 彼女でもないうえに、名前、ゆかりじゃないし。

 昔の彼女だろうか、と思いながら、廊下に出ると、竜吾の後ろ、南に向かって廊下を横切ろうとしていた由人が、

 いや、ほんとに誰っ!?
という顔でこちらを見ていた。