無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる

ひとりで、行かなきゃ……っ。


ゆっくりと、席を立つ。


その瞬間、クラッと目眩がして、あわてて机に手をついた。


……クラクラ、する……。


しばらく目をつむってじっとしていると、少しよくなってきたから、頑張って1歩、2歩と歩き出す。


なんとか教室を出ると、私は廊下に手をついた。


どうしよう、保健室までまだ距離あるよ……。


でも、今は頼れる人もいないし、頑張って行かなきゃ、だよね……。


廊下に手をつきながら、私はゆっくりと歩く。


……ダメだ、ふらふらするな……。


少し長い廊下を、ふらつく足取りで歩いて、保健室に繋がる階段を、やっとの思いで下る。


……保健室まで、あとちょっとだ……。


これなら、なんとかたどり着けそう……。


そう思った、そのとき。


視界が、ぐわんと傾いて。


……、あれ……っ?


そう思った瞬間には、目の前が真っ暗になった。