「好きです、俺と付き合ってください!」



そう言ったあと、勢いよく頭を下げて、片手を私の方に伸ばした。


少し埃っぽい匂い。


太陽の光だけが、この場所の光源。


やけに静かな、旧校舎の空き教室。


そんな教室の真ん中に、私と男の人が立っている。


その空間に、ストレートな愛の言葉だけが響いた。


……愛の言葉?


自分で感じたことなのに、不思議に思ってしまった。



『好きです、俺と付き合ってください!』



確かに、彼はそう言った。


ストレートな、愛の言葉。


……つまり。


告白、されちゃった……っ!?


ど、どうしよう。


なんて、言ったらいいのかな……?