その、お母さんの“秘密”の事実を知ったのは、私も莉茉も、まだほんの幼い頃。 ………ただの、偶然だった。 パパは仕事で忙しく、滅多に帰って来ない。 そんな日々が続いた頃、お母さんが時々、私達を2人だけで外で遊ばせていたのを、莉茉は覚えてる? そんな、ある日。 「ーーーーなぁ、子供達、ますます俺に似てきたんじゃないか?」 「えぇ、主人は気が付いてないけどね?」 ふふふと、お母さんが微笑む。 ーーーーー自分の興味心を、呪った。