「パーティー?」 季節が冬に変わり。 12月に入ったばかりの、今日。 暁からの思いがけない言葉に、私は目を丸くした。 「あぁ、組関係での、大きなパーティーが今月にあるんだよ。」 「………そう。」 それしか言えず、目を伏せる。 ………あぁ、とうとう来たのか。 決断の時が。 「莉茉も学校にまた通い出したし、そろそろ御披露目するつもりだ。」 するりと、暁に頬を撫でられて。 「………………、一瞬に出てくれるか?」 切なげな瞳が、私を見下ろした。