「………………っっ、すみません、水瀬茉莉の行方を見失いましたっ…。」 「………あ?」 なん、だと? 莉茉ちゃんの妹に、密かに付けていた監視からの報告に、俺の眉間に皺が寄る。 「………………、詳しい詳細を。」 「はい、どうやら、ショッピングしていた店の裏口から抜け出したようです。」 「………チッ。」 思わず、俺の口から舌打ちが零れ落ちた。