「ーーーーーよし。」 リボンを付け終わって、赤いチェックのスカートの襞を撫でる。 今まで通っていた学校とは違う、新しい桜樺の制服。 まだ真新しくて、くすぐったい気持ちになる。 「………変、じゃないよね?」 皺とかなってたら、大変。 鏡を覗き込もうとすれば、後ろからふわりと抱き締められる。 慣れ親しんだ香り。 温かく、私を包み込むような優しい腕。