「莉茉、俺の何が可笑しいんだ?」 「だって、どう見ても大きくて広い立派なお屋敷にしか思えないでしょう!?」 莉茉が指差す先にあるのは、俺の実家。 つまり、高崎組。 もう一度、実家を見た俺は首を傾げた。 「………普通じゃねぇか?」 確かに、他所の組より多少は大きいとは思う。 だが、この世界では、これぐらいが一般的だ。