「っっ、」 どさりと、思わず鞄を下に落とす。 散らばる中身。 鞄の中に入っていた、大雅さん達のお土産のクッキーも、外に飛び出していて。 ………………それが、とても悲しかった。 「………っっ、っう…。」 小さく呻き、よろめく。 腰の痛みに、私は顔をしかめた。 ………な、に? あまりの痛みに立っていられなくて、私の身体が、ぐらりとその場に崩れ落ちていく。 「ーーーーえ?」 崩れ落ちていく瞬間、“彼女”の姿を見て、私は大きく目を見開いた。