「っっ、」 はっと、立ち止まる。 ………………いた。 遠目だけど、間違いない。 私の目線の先には、丁度、携帯電話で会話をしている大雅さんの姿。 「よ、かった、まだ帰ってなかった。」 ほっと、胸を撫で下ろす。 これなら、2人にお土産を渡せる。 笑みを浮かべ、私が一歩、足を前に踏み出した時、真横から飛び込んで来た“影”。 「っっ、いっ、た…。」 その“影”とぶつかった衝撃の後、腰の辺りに激痛が私を襲った。