「文化祭?」 俺の隣のソファーに座り、ココアを飲んでいる莉茉へと、視線を向ける。 「うん、10月の初めに文化祭があるんだって。」 「…あぁ、確かに10月にやったな。」 俺は、頷く。 大雅が大はしゃぎしてた記憶しかねぇけど。 やったな、文化祭。 「ねぇ、暁?」 「ん?」 「暁も文化祭やったんでしょう?」 きらきらと目を輝かせた莉茉が、身を乗り出しながら、俺の顔を覗き込んだ。