寵愛の姫 Ⅲ【完】



「っ、」



驚いた表情を浮かべた暁が、直ぐにその顔を綻ばせる。



「莉茉。」


「ん?」


「お前も、もう俺達の家族の一員だ。」


「っ、私も……?」



声が。


胸が震えた。



「…………良いの?」