「例え血が繋がっていなくても、組員は家族の一員なんだよ。」 親父も爺さんにそう教わったらしい。 「怖ぇかも知れないけど、莉茉には受け入れて欲しい。」 他人と関わるのが苦手な莉茉にとって酷な事だって理解してる。 全く何も分からない裏の世界に引き入れたのは俺だ。 莉茉が戸惑うのは当たり前だと思う。 …………それでも。 莉茉にはちゃんと理解して、全てを受け入れて欲しいんだよ。