「………、」 はっと、息を飲む。 思考の全ても、停止した。 ………あぁ… ーーーーーついに、この日が来たのか。 「………………莉茉…。」 「………。」 気遣うような眼差しで私を見る暁に、全く、何の反応も返せない。 ………………分かってた。 いつか、両親や茉莉が、何かしらの動きを見せるって事を…。 覚悟は、してたでしょう? あの茉莉が、私の幸せを、許すわけがないんだから。 「………っ、そ、う…。」 ぽつりと、それだけを、どうにかやっと呟いた。