「………………、うん、全く。」 苦笑いを落とす。 すっかり、自分の誕生日を忘れてた。 両親にお祝いされたのだって、本当に小さかった頃だけだった気がするし。 それだって、朧気で、私は良く覚えてない。 「………今日って、私の誕生日だったんだ…。」 9月3日。 ーーーーー私は、16才になった。