「っ、」 目を見開いて固まった後、莉茉の顔が真っ赤に染まる。 「っっ、それは…。」 「それは?」 「っっ、意地悪…。」 涙目の莉茉が、唇を尖らせた。 「くくっ、俺が苛めるのは、莉茉だけだ。」 「………っ、知ってるよ、そんな事。」 拗ねた莉茉が、そっぽを向く。 「………………………、効いたよ…。」 小さく呟いた莉茉に、俺はゆるりと口角を上げた。